『セーラームーン』の敵・四天王と宝石の秘密|報われない戦士たちの運命とは?

『美少女戦士セーラームーン』に登場するダーク・キングダムの四天王、ジェダイト・ネフライト・ゾイサイト・クンツァイト、そしてクイーン・ベリル。
彼らの名前がすべて実在する宝石に由来していることをご存じでしょうか?

それぞれの宝石が持つ意味を知ると、キャラクターの性格や運命と驚くほどリンクしていることがわかります。
そして、四天王を従えるクイーン・ベリルの名前もまた、特別な宝石に由来しているというのが興味深いところ。

今回は、四天王とベリルの名前に隠された宝石の秘密を、石好きの視点でじっくり掘り下げていきます!

目次

四天王はもともと地球の騎士だった?セーラームーンの隠された設定

アニメだけを見ていたころは、四天王は「クイーン・ベリルの忠実な部下」という認識しかありませんでした。
しかし、原作漫画を読んで知ったのが、彼らはもともとエンディミオン王子に仕えた地球の騎士だったという設定です。

かつては地球を守る存在だったのに、クイーン・ベリルの誘惑とダーク・キングダムの闇の力によって、王子を裏切ることになってしまった…。
しかも、最後は「自分たちは間違っていた」と悟り、消えていくという悲しい運命をたどります。

この設定を知ると、四天王は単なる悪役ではなく、悲劇の戦士だったという視点が加わりますね。

さらに、『セーラームーン』の原作者である武内直子先生のご実家は宝石商
だからこそ、キャラクター名に宝石を取り入れるセンスが光るんだなあと納得しました。

それでは、それぞれのキャラの名前の由来となった宝石の意味を詳しく見ていきましょう!


ジェダイト(Jadeite) – 知恵と冷静さを持つ宝石

宝石名:ジェダイト(Jadeite)
色:緑、白、黄色、紫など
意味:知恵・冷静な判断・成功・健康・繁栄

ジェダイトの名前は、ジェダイト(翡翠)という宝石に由来しています。
翡翠は、古代から「知恵」と「成功」を象徴するとされ、王族や権力者が身に着けることの多い格式高い石。

ジェダイトのクールで知的な性格にぴったりですね。

しかし、彼はセーラー戦士たちに作戦を阻まれ続け、最終的にはクイーン・ベリルに見限られて消されてしまう…。
知恵の象徴でありながら、報われないまま終わってしまうなんて、皮肉な結末です。

もし彼が本来の力を発揮できていたら、エンディミオン王子の参謀として活躍する未来もあったのかもしれませんね。


ネフライト(Nephrite) – 守護と愛を象徴する宝石

宝石名:ネフライト(Nephrite)
色:緑、茶、黄など
意味:忍耐・長寿・健康・平穏・慈悲

ネフライトの名前の由来は、ネフライト(軟玉)。
ジェダイトと同じ翡翠の一種ですが、「忍耐」や「守護」の意味が強い石とされています。

ここで思い出すのが、アニメ版のネフライトと大阪なるのエピソード。
最初は冷酷な敵だった彼が、なるの純粋な気持ちに触れ、次第に変わっていく…。
そして最後は、なるを守るために命を懸ける

まさに「守護の石」の意味そのものを体現していますよね。

もし、ネフライトがダーク・キングダムではなくエンディミオン王子のために戦っていたら、どんな未来があったのでしょうか?


ゾイサイト(Zoisite) – 創造力と変化の宝石

宝石名:ゾイサイト(Zoisite)
色:緑、青、紫、ピンクなど
意味:創造力・変化・成長

ゾイサイトの名前の由来は、ゾイサイトという鉱物です。
この石は、新しい視点をもたらし、変化を受け入れる力を持つとされます。

アニメ版では、ゾイサイトはクンツァイトに対して強い愛情を抱いていました。
しかし、その恋は報われることなく、最期は悲劇的な結末を迎えます。

まさに「変化」の石でありながら、その変化が彼にとって幸せなものではなかったことが、なんとも切ないですね。


クンツァイト(Kunzite) – 無償の愛と癒しの宝石

宝石名:クンツァイト(Kunzite)
色:ピンク、紫
意味:無償の愛・癒し・精神的な安定

クンツァイトは、無償の愛を象徴する石として知られています。
その名の通り、クンツァイトはゾイサイトを守る存在として描かれており、最後まで彼を想い続けました。

しかし、そんな彼もまた報われることなく、結局は悲劇的な運命をたどります。
強いカリスマ性を持ちつつも、どこか儚げな印象を受けるのは、この石の持つ特性と関係があるのかもしれませんね。

まとめ|報われない四天王とクイーン・ベリル、それでも輝く宝石の魅力

  • ジェダイト(ジェダイト) → 知恵と冷静さを象徴する石(なのに見限られる)
  • ネフライト(ネフライト) → 忍耐と守護の力を持つ石(なのに報われない恋)
  • ゾイサイト(ゾイサイト) → 自己表現と変化の石(なのに愛のために散る)
  • クンツァイト(クンツァイト) → 無償の愛と心の安らぎの石(なのに最後は哀しい結末)
  • クイーン・ベリル(ベリル) → 忍耐と純粋の石(なのにすべてを失う)
ゆうはな

こうして見てみると、報われない人ばっかりですね…!

彼らは皆、宝石が持つ素晴らしい意味を象徴する名前を持ちながら、その力を活かすことなく散ってしまいました。
でも、だからこそ四天王はただの悪役ではなく、魅力的で忘れられないキャラクターたちなのかもしれません。

宝石の意味を知ることで、物語の背景がより立体的に見えてくるのが面白いところ。

あなたも、自分の好きなキャラクターにちなんだ宝石を探してみてはいかがでしょうか?

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